「肌〇」史上初となる美容液「肌〇 ハイドロビタセラム」を開発した3名が、
開発をはじめた経緯や理想の美容液を完成させるまでの苦労、
化粧品づくりに込めた想いなどを語ります。
開発担当者 伊藤・駒井・稲田
伊藤 これまで「肌〇シリーズ」として、敏感肌やトラブル肌の方々にも安心してご使用いただけるスキンケア化粧品の研究・開発に取り組んできました。 そして日々、たくさんのご愛用者さまからのお声を拝見していると、肌本来の「バリア機能」を整え、健康的で美しい肌の土台をつくるという当初の目的はある程度達成できてきたように感じられたんです。 だからこそ、その一歩先の美しさにまでアプローチできる美容液をつくりたいと考えるようになったんです。
駒井 「シンプルな処方で、油溶性のビタミンC、ビタミンE(トコフェロール)、ビタミンA(レチノール)の効果を実感できる美容液にしたい」というのが、伊藤社長から伝えられた開発コンセプトでしたよね。
伊藤 紫外線を浴びるとメラニン色素が生成されますが、それは肌の自然な防御反応なので、個人的には悪いことではないと思っているんです。 でもやっぱり美容的には、明るく均一な肌を目指したい方が多い。だから、メラニンの生成を抑えるというより、肌本来の美しさを引き出す還元のアプローチができれば理想だと考えていました。
駒井 そうですね。とはいえ正直なところ、ビタミンCだけならともかく、EもAも配合するというのは「かなり贅沢な処方だな」と感じました。 「美容成分〇種類配合」とアピールして、実際はほんの少しずつしか配合しないということではなく、肌に働きかけるために必要な量をきちんと配合するんですから。
稲田 いい成分をしっかり入れると、その分コストがかかります。だからこそ、「いいものをつくりたい!」という伊藤社長の覚悟のようなものが伝わってきて、私たちとしても気合が入ったことを覚えています。
伊藤 実は、チームとしての本格的な開発がスタートする何年も前から構想自体はほぼ固まっていて、個人的な研究も進めていたんです。 他社の美容液をいくつも試したり、ユーザーの肌悩みを分析したり。実際に試作品をつくってみたこともたこともありましたが、満足できるものが完成していなかったんですよね。
駒井 成分だけでなく、テクスチャーにもかなりこだわってらっしゃいましたよね。
伊藤 そうそう。美容液って、基本的にトロッとした感じで肌の上に膜を張るようなものが多いんですが、個人的にその使用感が好きではなくて。 オールインワンの「アクアモイスチャーゲル」との相性を考えても、ベタつかずにサラッとなじむような軽やかさが欲しかったんです。これを叶えてくれたのが、今回採用した「水素ナノバブル」なんですよね。
稲田 「水素ナノバブル」が入っているかいないかで、全然違いましたよね。 伊藤社長、はじめて「水素ナノバブル」を配合した試作品を使ってみられたとき、「…ビタミン減らしてないよね?」って疑ってましたよね(笑)
伊藤 油溶性ビタミンを配合しているのに、あまりにもサラッとしてたから(笑)。 しかも「水素ナノバブル」にはビタミンの酸化を抑える効果や、肌を柔らかくする効果もあるので、まさにこの美容液にうってつけでした。
※年齢に応じた肌のお手入れ
伊藤 とはいえ、完成までは結構苦労しましたよね。試作を重ねて完成系に持ってくるまでの過程ももちろん大変でしたが、その後の安定姓試験をクリアするのが一番苦労したように思います。
駒井 はい。化粧品を過酷な環境下に長期間置いても品質が変化しないかを調べる試験で、最後の最後で小さな変化が認められたときは、本当にどうなることかと思いました……。
稲田 そもそも効果の高い油溶性ビタミンを配合すると安定しにくいということはありますが、今回はそこに最新の「水素ナノバブル」に加え、体内でつくることができない「必須アミノ酸」も加えるという前代未聞の配合になっていたので、どれが原因になっているのかが分かりにくかったんですよね。
駒井 テクスチャーを固めにすると安定しやすいというセオリーが頭にありつつも、この美容液はより肌に浸透しやすいようゆるめのテクスチャーにもこだわっていたので、そこも変えるわけにはいかず……。 試作品によるモニターアンケートでご評価いただいていた効果や使い心地はそのままに、どう安定させるかがかなり難しかったです。
稲田 安定させるために何を足してもいい、ということなら簡単なんですけどね(笑)。「肌〇」はシンプルな処方なので、ごまかせないんです。だからこそ、難しいんですよ。
伊藤 どんなものから刺激を受けてしまうか分からない敏感肌やトラブル肌の方にとって、成分はシンプルでピュアであるに越したことはないですからね。そこは、「肌〇」としての絶対的なこだわりです。 まぁ、おっしゃるとおり開発も難しくなりますし、商品をPRするのも難しくなるんですけどね(笑)。
駒井 確かに「アレもコレもソレも入っています!」というわけではないですからね。
稲田 PRについてはさておき(笑)、難しければ難しいほどやりがいを感じる私としては、「これが成功したらどんなにいいものができるだろう!」とワクワクしながら取り組むことができました。
伊藤 チームで開発をはじめてから約2年半もかかってしまいましたが、お客さまに自信を持ってお届けできる理想の美容液が完成して、本当によかったと思っています。
伊藤 そうした苦労を経て無事完成した美容液ですが、容器メーカーさんに特注オーダーしていた容器も完成したので、今からお披露目したいと思います。
駒井・稲田 おおー!!かっこいいですね!!
伊藤 空気に触れないようエアレスポンプになっていて、熱を吸収しにくい白色の塗料に紫外線吸収剤を練り込んでいます。せっかくつくった美容液が変質しないように試行錯誤しました。 「中身にお金をかけて、容器はコストカット」というのが「肌〇」の方針ですが、今回は変質しやすい成分が入っているので、いつもよりもコストをかけています。
稲田 化粧品の容器ってキラキラしていたり、きれいな色だったりと、見た目だけで決められがちなんですけど…。ここまで中身のことを考えてくれている容器なら、安心して託すことができますね。
駒井 つくった美容液を、品質を保ったままの状態でお客さまに使っていただけることは、開発者である私たちにとっても、お客さまにとってもうれしいことですよね。
伊藤 使ってくださる方のことを本当に考えた化粧品づくりをするというのが、「肌〇」らしさですから。容器にもこだわりまくっています。
駒井 こういう仕事をしていると、よく周りからおすすめの化粧品を聞かれるんですけど、私は迷わず「肌〇」をおすすめしています。自分が開発しているからということではありませんよ(笑)! 肌にいい成分が必要な分だけしっかり入っていて、売り文句を増やす目的で無駄なものを入れたり、無駄なものにコストをかけたりはしない。 お客さまに対して真面目に、ウソ偽りないものづくりをしているということを、なかにいる私が一番よく知っているので。妻にも強くすすめました(笑)。
伊藤 ありがとうございます(笑)。私がこの会社をはじめたのが、まさに「身内や大切な人にすすめられる化粧品をつくりたい」という想いからだったんですよ。 会社員のときは、中身よりも利益やスケジュールを重視する必要があったので、開発段階ですごくいい化粧品ができ上がっても販売できないなんていうこともよくありました。それがすごくむなしくて。
稲田 分かります。開発者としてはとても悲しいことですが、業界としては結構それが一般的だったりするんですよね。
伊藤 通常はまず定価やスケジュールを設定して、そこから容器やパッケージ代を引いて、販売方法を考えて、利益分を引いて、そこから残りの予算とスケジュールでつくれる中身を考えるというフローになるのですが……。私はその方法が嫌だったので、「肌〇」では真逆のフローにしようと思ったんです。 予算や期限を設けることなく、自信を持ってすすめられるようないい中身を追及して、それができてからコストを抑えた容器やパッケージ、売り方を考えています。
稲田 お客さまのことを考えるなら、本来そうあるべきなんですよね。いいものができるまで根気強く待っていただけるので、私たちも非常にやりがいを感じながら取り組むことができています。
駒井 派手な広告を出しているわけでもない、プロだからこそわかるよさがあるブランドだと思っているんですが、ありがたいことにリピーターさんも多いし、よい評価もいただいています。「みなさんも分かってくれてるんだ!」と思うとうれしいですね。
伊藤 今回の美容液も含めて、どの商品も自分たちの考える最高のものをつくって販売していますが、決してそこがゴールだとは思っていません。 時代とともに成分や製造技術、製造機器など、どんどん新しいものが出てきますから。つねにアンテナを高く張って、開発を繰り返し、最良のものにブラッシュアップし続けていきたいと考えています。
稲田 一体どこからそんな最新情報を仕入れてくるんだろうと不思議に思うほど、伊藤社長の知識量には毎回驚かされています。研究者よりも研究者だなと(笑)。
伊藤 いろんな原料メーカーの方や、大学の教授とお話しする機会が多く、論文もたくさん読むようにしています でも、そうした情報をヒントにいいものづくりを続けられるのは、一緒に真摯にいいものをつくろうとしてくれるお二方のお陰だと思っています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
駒井 こちらこそです。これからも、ずっといいものをつくり続けていきましょうね。
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