SOSサインをチェック! “合わない化粧品”の見分け方
新しく使いはじめたスキンケア化粧品、できれば最後まで使い切りたいですよね。でも「あまり潤っていない感じがする」「少し赤みが出た」という場合、あなたなら使い続けますか?使うのを止めますか?
化粧品が合う、合わないの判断を誤ると、肌に大きなダメージを与えてしまいます。今回は、大切な肌を守るための基礎知識として、“合わない化粧品”を使ったときの症状や、選び方のヒントをお伝えします。
目次
【危険度レベル1★】ニキビやコメド※、肌のざらつき
ニキビやコメド※、肌のざらつきといったトラブルは、甘いお菓子や辛い食事、ホルモンバランスなどの影響である可能性もあります。ほとんどの場合一時的なもので、そのまま治っていくことが多いです。
あまり心配ないとはいえ、肌が炎症した結果のトラブルかもしれないので、あまり長引くようなら使用を止めた方が良さそうです。
※毛穴が詰まった状態
【危険度レベル2★★】ヒリヒリとした痛み
赤みやかゆみは出ていないけど、ヒリヒリする……という症状は、炎症が起こる前触れかもしれません。時間が経過しておさまった場合は様子見で大丈夫ですが、時間が経ってもヒリヒリする場合は、洗い流してしばらく使用を中止しましょう。
【危険度レベル3★★★】赤みとかゆみ
化粧品を使った直後に赤みやかゆみが出た場合は、危険度MAXのSOSサインです。「もったいない」と思ってしまう気持ちも分かりますが、肌のためにすぐに洗い流し、使用するのを止めてください。
赤みとかゆみの理由として考えられるのは、おもに2つ。何らかの成分に反応したアレルギー性の接触性皮膚炎。もしくは、肌にとって成分が強すぎるために起こった刺激性の接触性皮膚炎です。
接触性皮膚炎とは、簡単にいうと「化粧品かぶれ」。これらの場合、使い続けても肌が慣れるというようなことはありません。また化粧品を塗った部分だけでなく、全身に症状が広がる場合もあるので十分注意してください。
ちなみに、赤みやかゆみが出るのは、化粧品を使った直後だけはありません。たとえば化粧品の成分が紫外線に当たることでアレルギー反応を起こした場合。少し時間が経ってからでも、赤みやかゆみが現れた場合は化粧品かぶれを疑いましょう。 そしてどのような症状、程度の場合も、心配な場合は必ず皮膚科を受診することが、肌を守る一番のポイントです。
「“好転反応”だから使い続けても大丈夫」はウソ
化粧品やエステ、漢方やカイロプラクティック、整体などで、“好転反応”という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。「はじめは状態が悪化するけれど、それは体内の毒素を出そうという働きの一環で、その状態にしばらく耐えればよい状態になる」という説です。
なんとなく信じてしまいそうですが、消費者庁には「好転反応を信じて化粧品を使い続たことでトラブルが起きた」というような相談が多く寄せられているようです。また厚生労働省も健康食品に関するハンドブック内で「好転反応に科学的根拠はない」と断言していて、好転反応を謳う商品やサービスには注意するよう呼び掛けています。さらに健康増進法や薬機法でも、好転反応という言葉を使うことは取り締まりの対象となっています。
好転反応であると信じた結果、肌や体の状態が悪化することのないよう、肌のSOSサインを感じたらすぐに使用を中止することが大切です。
肌がきれいになるには一定期間かかる
化粧品の選び方やスキンケア方法で肌質が大きく変わるのは確かですが、残念ながらその結果をすぐに実感できるわけではありません。覚えておいていただきたいのは、「なかなか肌に変化がない=肌に合っていない」というわけではないということ。「使ってみてトラブルがない=肌に合っている」といえるでしょう。
肌に合っている場合、数日使ってみて「あまり潤っていない気がする」「前に使っていたものとあまり変わらないかな……」と使用を止めてしまうのは、とてももったいないことだと感じます。年齢や肌の状態によって変化しますが、正常な肌の場合、ターンオーバーで肌が生まれ変わるのにかかる期間は約28日。気に入るか気に入らないかを判断するのは、その後にするのがベストです。
“合わない化粧品”を選ばないためのコツ
顔の皮膚は体の皮膚よりも薄く、とてもデリケートです。だからこそ、スキンケア化粧品は慎重に選んでいただきたいと思っています。“合わない化粧品”を選ばないためには、このようなことに気を付けましょう。
1)敏感肌用を選ぶ
「敏感肌用」と書いてあるからといって100%肌に合うわけではありませんが、アレルギーや刺激を引き起こしやすい成分に配慮した化粧品である可能性が高いといえます。
2)口コミをしっかり読む
実際に使った人からの口コミは、(ウソの投稿でない限り)かなり参考になる情報です。同じような肌質の人の口コミは要チェックです。
3)成分を確認する
パッケージや容器には、必ず全成分が記載されています。以前合わなかった化粧品に入っていた成分や、強めの成分が入っていないかなどを調べてから使うと、リスクを大きく減らすことができます。成分について分からないことがあれば、メーカーに問い合わせてみましょう。真摯に教えてくれるメーカーかどうかで、メーカーの姿勢もはかることができます。
4)トライアルから試す
基本的には、どんな化粧品でもトライアル商品が販売されているはず。本品を買う前にトライアル商品から試せば、合わなかった場合のダメージも少なく済みますね。
5)必ずパッチテストをする
顔の皮膚は体の皮膚よりも薄く、デリケートです。特に目のまわりや頬、口の周りは刺激を感じやすい場所だといえます。新しいスキンケア化粧品をいきなり顔につけるのではなく、まずは身体のなかでも皮膚が薄い二の腕の内側に塗り、赤みやかゆみ、ヒリつきなどがないかテストをしましょう。10円玉ほどの範囲に塗り、24時間様子を見ます。異常がなければ再度塗り、さらに24時間後、異常がなければ顔に使ってもOKです。
いかがでしたか?
“合わない化粧品”を使ったときのSOSサインや、選び方のコツは覚えられたでしょうか。新しい化粧品を使うときって、とてもワクワクして気分が高まりますよね。お肌の状態をしっかり確認しながら、いろいろな化粧品を楽しめたらいいですね。
肌に「マル」な成分だけを使用した、スキンケアブランド「肌○(はだまる)」編集部によるwebマガジンです。
肌◯では、肌の「バリア機能」を整えて健康な肌を目指す、低刺激・高保湿のスキンケアシリーズを展開しています。敏感肌・トラブル肌で悩む方が、最後にたどりつくスキンケアブランドをつくりたいという想いから、スキンケアに関するさまざまな情報発信をしていきます。今後とも、どうぞよろしくお願いします。
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