大人ニキビのケアは「バリア機能」が鍵!ニキビの原因を知って、正しくケアしましょう。

スキンケア

同じニキビでも、「大人になってからできるニキビ」は、「思春期にできるニキビ」と原因もケアの方法も違うんです。ニキビの種類に合わせたケアや予防方法をまとめたので、ニキビケアの参考にしてみてくださいね。

白・黒・赤・黄ニキビの違い

ニキビができるメカニズムはこうです。

1:ふさがった毛穴の中に皮脂が溜まる
2:毛穴の中で「アクネ菌」が増殖する
3:ニキビができる

その進行度合いによって、ニキビの色が白→黒→赤→黄へと変化していきます。 ニキビが進行していく過程を、順番に説明していきますね。

(1)マイクロコメド
ニキビができはじめの状態を「マイクロコメド」といいます。見た目では特にわからないのですが、実際には毛穴の出口が狭くなって、皮脂が詰まりはじめている状態です。

(2)白ニキビ(コメド)
角質と皮脂が混ざった角栓で毛穴が詰まると「コメド」という状態になります。触るとザラザラしています。はじめは「白ニキビ」と呼ばれる小さな白い点で、あまり気にならないことも多いかもしれません。でも毛穴の中では毛包(もうほう)が広がって、「アクネ菌」が増えはじめています

(3)黒ニキビ(酸化コメド)
さらに悪化すると、毛穴が開き、空気に触れた皮脂が酸化して黒ずんできます。この状態を「黒ニキビ」といいます。ここまでくると結構目立つようになるので、メイクなどで隠したくなる人も多いはずです。

(4)赤ニキビ(炎症ニキビ)
コメドの中は「アクネ菌」にとって住み心地がいい場所なので、「アクネ菌」はどんどん増えていきます。それに対抗するために免疫が働くと、炎症が起こり、赤く腫れあがった「赤ニキビ」になります。

(5)黄ニキビ(化膿ニキビ)
さらに炎症がひどくなると、膿を持つ「黄ニキビ」になります。ここまで悪化すると治りにくく、治った後も「ニキビ痕」になってしまうことがあります。

できれば「マイクロコメド」や「白ニキビ」の段階でケアできると、見た目も気にならず、肌ダメージも少なく済みます。

ここからは、ニキビの種類に合わせたケアや予防方法をご説明していきます。

「思春期ニキビ」の原因は?

ニキビには、思春期にできるものと、大人になってからできるものがあり、それぞれ原因や対策方法が違います。

10代にできる「思春期ニキビ」は、おでこや鼻など、皮脂分泌の多いTゾーンに多くできるのが特徴です。

その主な原因は、過剰な皮脂分泌。思春期には性ホルモンや成長ホルモンの分泌が活発になって、皮脂腺を刺激するので、皮脂がたくさん出ます。皮脂が多すぎると出口である毛穴が詰まりやすくなり、皮脂が毛穴の中に溜まっていきます。そして「アクネ菌」が増殖して、ニキビになるんです。

「思春期ニキビ」のケア方法と予防方法

「思春期ニキビ」のケアや予防に大切なのは、こまめな洗顔で肌を清潔に保つことです。気になるからとニキビを触ったり、髪の毛などで隠したりするのは、バイ菌が入って悪化しやすくなるのでNG。コンシーラーやファンデーションでニキビを隠すのも、悪影響になります。

おいしいものをおなかいっぱい食べたいお年頃には辛いかもしれませんが、皮脂を抑えるために、脂っぽい食事や辛い食事を控えることも有効です。

「大人ニキビ」の原因は?

20代以降にできるニキビを「大人ニキビ」といいます。「吹き出物」ともいいますね。

「大人ニキビ」は乾燥しやすい頬や口まわり、あごなどのUゾーンにできやすくいのが特徴です。同じところに繰り返しできやすいということも悩みの種…。

「大人ニキビ」の主な原因は、ターンオーバーの乱れです睡眠不足や、食生活の乱れ飲酒や喫煙ストレス、生理などによるホルモンバランスのゆらぎ間違ったスキンケアなどにより、肌が生まれ変わる「ターンオーバー(肌代謝)」のリズムが乱れ、古くなった角質が毛穴の出口をふさいでしまうのです。そして、毛穴の中に皮脂が溜まり、「アクネ菌」が増殖していきます。

「大人ニキビ」のケア方法と予防方法

「思春期ニキビ」と同じく、肌を清潔に保つことが大切です。ニキビを触ったり、髪の毛で隠したりするのも同じくNG。

コンシーラーやファンデーションでニキビを隠すのは、大人なので仕方がないかもしれません。でもなるべくナチュラルメイクを心掛けて、帰宅後はすぐにメイクを落としましょう

クレンジングはゴシゴシ擦らず、摩擦をなるべく抑えるようにしましょう。擦って落とすのではなく、浮かせて落とすイメージです。洗顔も、1日2回、摩擦を抑えるためにしっかり泡立てて、やさしく洗ってください

「大人ニキビ」のケアで大切なのは、肌本来の「バリア機能」を整えて、乾燥しにくい肌を目指すことです。洗いすぎたり擦りすぎたりすると「バリア機能」を傷つけてしまい、肌が乾燥してしまいます。そうするとどんどん角質が厚くなり、逆にニキビができやすくなってしまう恐れがあるのです。

化膿した「黄ニキビ」でなければ、肌にやさしいピーリング剤で厚くなった角質を落としてあげるケアもおすすめです。毛穴をふさいでいた古い角質がきれいになると、ニキビの予防になります。

そして「ターンオーバー」を正常に戻すために、たっぷり睡眠をとり、栄養バランスの整った食事を心掛け、生活習慣を見直しましょう。ニキビができるから保湿をあまりしていないという人は、肌の「バリア機能」を育てるような気持ちで、ていねいに保湿ケアしてみてください。

いつまでたっても治らない場合は皮膚科へ

「それでもなかなかニキビが治らない…」という人は、皮膚科に相談に行きましょう。ニキビの状態に合ったお薬を出してもらえます。

いちばん厄介なのは、ニキビ跡が残ることです。ニキビの種類に合った予防方法やケア方法でニキビの悪化を防ぎながら、皮膚科でしっかり治療しましょう

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