日本と異なる海外のスキンケア習慣とは?海外商品は肌質に合うかチェックして取り入れよう
意外と知らない海外のスキンケア事情。メイクアップとともに、スキンケアでも海外商品が気になるという声が聞かれるようになりました。
海外のスキンケアを取り入れるにあたって、日本と海外のスキンケアの違いを知っておくことは重要です。その地域にあわせてつくられた商品だからこそ、特徴を理解し、自分の肌にあったスキンケア商品を選択しましょう。
目次
海外のスキンケア習慣って?
日本のお店でも、さまざまな海外コスメが購入できます。魅力的なものはどんどん取り入れたくなりますが、海外の商品を取り入れる際には、海外ならではの商品特徴を知っておくことも大切です。
なかでもスキンケア商品は、メイクアップ商品と違い直接肌につける存在。スキンケア商品は、その地域の気候や環境、スキンケア習慣や肌質にあわせてつくられています。環境もスキンケア習慣も異なる日本と海外では、商品の特徴が異なるのも当然です。
日本と海外のスキンケア商品の違いを知るためには、背景にあるスキンケア習慣の違いも知っておきたいところ。自分の肌にあったスキンケア商品を選ぶためにも、チェックしてみましょう。
日本と異なる海外スキンケアの特徴
日本ではあたりまえのスキンケア方法でも、海外の常識とは異なる部分もあります。
また、スキンケア習慣が異なるだけでなく、肌質にも日本人と外国人には違いがあります。同じ国でも高地に住む人ほどシミやシワの出現が早いなどの傾向もありますが、一般的な日本人と外国人のスキンケア習慣と肌質を比べてみましょう。
日本 | 欧米 | |
気候 | 湿度が高い | 乾燥している |
肌質 | 角質が薄い(水分量が少ない) | 厚い(水分量が多い) |
スキンケアの特徴 | 化粧水は、保湿(補水)として利用。保湿の役割は化粧水・乳液・クリーム。 | 化粧水は、汚れやメイクの拭き取りとして利用。保湿の役割は、乳液やクリーム |
気候によるスキンケア習慣の違い
日本における化粧水は、多くの場合保湿目的で使われています。一方欧米の化粧水は、保湿よりもふき取りを目的として使用するのが主流。化粧水によって古い角質をふき取る意識が強く、トナーと呼ばれるふき取り用の化粧水が使われています。また、乾燥しやすく皮脂量が少ないので、油分の多い乳液やクリームで保湿するのも特徴です。
欧米では、洗顔料で顔を洗うよりもさっと水洗いすることがほとんど。乾燥した気候で肌がべたつきにくいことや、硬水では洗顔料が泡立ちにくいことも大きく関係していることがわかります。
スキンケアの役割も異なり、日本で保湿に用いる商品といえば化粧水・乳液・クリームを指しますが、欧米では乳液・クリームを指します。
肌質の違い
日本人の肌は、白人や黒人の肌に比べて表皮の角質層が薄いといわれています。角質層は、肌の最も外側にある層。角質層が薄いということは、肌のバリア機能も低めです。
角質層が薄いため、角層の水分量も欧米人に比べて著しく低いことが報告されています。刺激に敏感になりやすい点が、一般的な日本人の肌の特徴です。
こうした肌質の特徴を踏まえると、商品選びやスキンケア方法において、肌への刺激に注意することが重要です。
加齢による肌変化の違い
日本人女性の総皮脂量は、10代から急激に増加。20歳前後で最大に達し、30~40代に減少していくと報告されています。一方欧米女性の場合、20~40代までの総皮脂量はほとんど変化しません。報告されている実験によると、日本人の皮脂量の加齢変化は、欧米人に比べて大きいといえます。
また、肌の色は加齢に伴って赤や黄を帯びるのが一般的。日本人は欧米人に比べて、加齢とともに黄に寄っているという観察結果もあります。
海外商品を選ぶなら背景を知っておこう
スキンケア商品は、その地域の気候・環境・スキンケア習慣・肌質にあわせてつくられています。美容医療の世界でも、海外での方法をそのまま取り入れることが適さない場合には日本人向けの方法に変えている例もあるほど。
角質層が厚い人々を意識して作られたスキンケア商品は、角質層の薄い傾向にある日本人にとって刺激が強い場合もあります。過去には、ニキビにおすすめの海外商品が日本人の肌にあわず、人によっては肌荒れを引き起こしてしまった例もありました。こうした経緯で日本人向けの処方に変わっていく場合もありますが、海外商品を最初に取り入れる際には商品の背景を知っておくことが重要です。
たとえば韓国コスメは、韓国人の使用を想定してつくられたもの。韓国人は日本人に比べて肌の赤みが少ない傾向にあるので、刺激の強い商品も抵抗なく使える場合が多いことを知っておきましょう。
また、日本の夏は世界と比べても湿度が高く蒸し暑いことで有名です。乾燥地域に向けて作られた海外の保湿クリームなどは、日本で過ごすうえで必要以上の油分が配合されている場合もあります。
さらに、海外では、サプリも日常的に使用されています。セルフメディケーションの意識が高い海外では、病院へ行く前に自分でできるケアを行うのが一般的。海外で販売されているサプリにはお菓子のグミのようなタイプもあり、生活によくなじんでいることがわかります。
美肌は健康のうえに成り立つものなので、こうした健康意識も肌状態に影響していると考えられるでしょう。
また、国が異なれば法律も異なります。化粧品やサプリに配合できる成分の種類や量は国によって違うので、日常的に取り入れている成分も日本と海外とでは別物です。
使おうとしている商品がどの地域の消費者を想定しているのか、自分の肌に必要なものなのか、しっかりと見極める力を持ちたいですね。
スキンケア商品を選ぶうえで大切なこと
美容成分が豊富な美容液や肌悩みに合わせたクレンジングなど、海外商品には魅力的なものもたくさんあります。海外商品を取り入れるのであれば、背景や商品特徴を理解して自分の肌にあったスキンケアをすることが大切。
とくに、肌が荒れているときには焦って新しいアイテムを試したくなるものです。ふだん使っている商品では満足できない場合、今まで使ったことのない海外商品がより魅力的に見えることもあるでしょう。
しかし、海外商品であるか否かにかかわらず、肌が荒れているときに新たな商品を次々に取り入れるのは肌負担につながる可能性も。なにより大切なのは、自分自身の肌にあった商品を適切な方法で使用することです。
さらに、肌質は年齢や季節によっても変化していきます。定期的に自分の肌をよく観察したり、肌質診断を受けたりして、自分の肌と向き合う習慣をつけましょう。
肌に「マル」な成分だけを使用した、スキンケアブランド「肌○(はだまる)」編集部によるwebマガジンです。
肌◯では、肌の「バリア機能」を整えて健康な肌を目指す、低刺激・高保湿のスキンケアシリーズを展開しています。敏感肌・トラブル肌で悩む方が、最後にたどりつくスキンケアブランドをつくりたいという想いから、スキンケアに関するさまざまな情報発信をしていきます。今後とも、どうぞよろしくお願いします。
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