40代の毛穴悩みは“たるみ”が原因?正しいケアで老け見えを予防
肌に「マル」な成分だけ。はだまる編集部です。
年齢を重ねると、ふと鏡を見たときに「なんだか顔が老けた?!」と驚くことがありませんか?その原因のひとつには「毛穴のたるみ」があります。
特に30代後半から40代になると、皮脂汚れを取るだけの毛穴ケアでは不十分です。肌は年齢とともに変化し、それに伴って毛穴も「たるみ」「形の変化」「目立ち方」が変わっていきます。
だからこそ、毛穴やたるみはメイクで隠すのではなく、開きを抑えるように整えて、しっかりと紫外線予防をし、肌の土台を整えて育てるケアが大切。
本記事では、古い毛穴ケアの常識をアップデートして、40代から取り入れたい正しいスキンケア方法をご紹介します。
目次
40代の毛穴悩みとその原因は?

年齢を重ねると、若い頃と同じように毛穴の悩みは「皮脂汚れや黒ずみだけが原因」とは言えなくなってきます。大きな要因は、肌老化による真皮のコラーゲンやエラスチンの減少です。
肌の土台にある真皮がゆるむことで肌を支える弾力が弱まり、毛穴まわりの組織もゆるみ、毛穴が縦長にたるんで見えやすくなります。さらに毛穴が「たるむ」ことで、影ができて黒ずんで見えることも。
ほかには、乾燥によって皮脂バランスが乱れることや夏は紫外線や汗、冷房による乾燥、冬は湿度の低下など季節ごとに起こるダメージでも、毛穴の開きを悪化させてしまいます。
加齢によってターンオーバーの遅れや、ホルモンバランスの変化で肌がうまく生まれ変われなくなることで、毛穴の縁に影ができて黒ずみが目立ってしまうこともあります。
このように40代の毛穴悩みは皮脂詰まりではなく、ハリ不足・乾燥・代謝の低下・外的環境といったさまざまな要因が絡み合っているのです。
だからこそ、ケアのアプローチも「取り除く」から「肌の土台を整える」へ変えていく必要があります。

毛穴ケアの古い常識~絶対NG行為4つ~
毛穴によいと思っているケアでも、実は肌を傷つけて毛穴をさらに目立たせてしまっているかもしれません。ここでは、ついやりがちなNG行為4つと、代わりに取り入れたい正しいケアを紹介します。
ゴシゴシ洗顔
「皮脂をしっかり落としたい!」と、洗浄成分の多い洗顔料やオイル洗顔で力を入れてゴシゴシ洗ってしまってませんか?
強い摩擦は、肌を傷つけてバリア機能を壊し、乾燥や肌荒れなどのトラブルを引き起こしてしまい悪循環を発生させます。
肌が乾燥を感じると、自ら皮脂を多く出そうとして過剰分泌につながることも。
角栓取り
鼻の毛穴の詰まりが気になると、つい指で押し出したり、張って剥がすタイプのパックに頼ったりしてしまうことはありませんか?
これらの行為は、肌を傷つけてバリア機能を乱し、毛穴を広げてしまう原因になってしまいます。
また、角栓を取り除いた後の毛穴は開いてしまうので、余計に皮脂が詰まりやすくなることも。
冷水洗顔
「冷たさで毛穴が閉じる」ことは、一時的な収縮にすぎません。
毛穴ケアの根本的な解決にはならず、逆に肌を急に冷やすことで血行が滞ってしまうリスクも。
保湿のやり過ぎ
「乾燥は毛穴の大敵」と思って、たくさんの種類を重ね塗りしていませんか?
実は、保湿のやり過ぎで過剰な油分が肌に残り、毛穴詰まりや開きの原因になることも。
良かれと思って、推奨されている量や回数以上の保湿をしてしまうと、皮膚のバリア機能を低下させることにもつながります。
今日からできる!正しい毛穴ケア習慣
40代の毛穴ケアは特別なケアを行うよりも、毎日の小さな積み重ねが未来の肌を変化させます。
ここでは、無理なく続けられる5つの習慣を紹介します。

洗うー優しく落とす
低刺激の洗顔料を選び、ぬるま湯でやさしく洗うのが基本。特に、洗顔前に蒸しタオルを顔に乗せたり半身浴をしたりして、蒸気で肌表面を柔らかくしておくと毛穴が開きやすくできますよ。
固まった角栓を浮き上がらせてクレンジングすると効果的です。
アイメイクや口紅はポイントリムーバーを使って先に落とし、摩擦によるダメージを減らすことで、肌バリア機能を守りながら清潔を保てます。
その後、弱アルカリ性の石鹸を使って、皮脂汚れや古い角質を優しく洗い流します。
洗顔料は、しっかり泡立てて肌に乗せ、手の摩擦ではなく泡を優しく転がす感覚で洗うのが基本。最後は冷たい水や熱い湯は避けにぬるま湯で、しっかり洗い流すことも忘れずに。
ぬるま湯とは、体感で少し冷たいなと感じる32~36℃程度が適温です。肌の皮脂が溶けだす温度は、約30℃とやや低め。
冷たすぎる水では汚れた皮脂を落としきれず、逆に熱いお湯だと皮脂を落とし過ぎて肌の乾燥を引き起こす可能性があります。

適度な保湿
保湿とは「何を」「どのくらい」使うかが大切です。肌に合うスキンケアアイテムを選び、適切な使用量を守ることが大切です。
基本のステップの積み重ねが、うるおいの質を高める鍵になります。油分が多すぎる保湿は、毛穴つまりの原因にもなるため適度なバランスで。
特に乾燥を感じる部分のみ重ね塗りするにとどめて、全体を過度に保湿してしまわないよう気をつけましょう。

育てるーハリをサポート
毛穴ケアには、肌の土台にアプローチするケアも必要です。
- ビタミンC誘導体やレチノールを使って、ハリをサポート
- レチノールでターンオーバーを促進させ、角栓を作らせない
- アゼライン酸で皮脂分泌をコントロール
- ピーリングで古い角質を除去し、保湿成分の浸透を高める
これらを取り入れることで、毛穴レスな印象の肌へ導きます。
ただし、レチノールやアゼライン酸は肌に働きかける力をしっかり持っているため、肌のゆらぎやすい時期は変化を見ながら使用することをおすすめします。

守るー紫外線対策
紫外線を浴びると、真皮のコラーゲン分解が促進され、毛穴のたるみを進行させる大きな要因となります。日焼け止めは、屋外と屋内に関わらず一年中必須です。
屋外ではSPF/PAが高めのもの、屋内なら軽めのものなど、活動レベルや肌タイプに合わせて選びましょう。

整えるー生活習慣でインナーサポート
毛穴は、肌の問題だけでなく体調のバロメーターとしても関わっています。
- 十分な睡眠で肌の回復をサポート
- バランスの良い食事を摂って、内側からハリを育む
- ストレス管理でホルモンバランスを調整
- 適度な運動で新陳代謝を向上させる
日々の生活習慣を整えることで、毛穴ケアを持続させる土台作りに役立ちます。
毛穴ケアは特別な方法よりも、「洗う・保湿する・育てる・守る・整える」という基本の積み重ねが一番の近道。
未来の肌のために、いま必要なケアを

毛穴は「隠すもの」ではなく、肌のコンディションを教えてくれる大切なサインです。
40代になると、乾燥やたるみ、ターンオーバーの乱れなどによって、若い頃とは違う毛穴の悩みが出てきます。間違った洗顔方法や角栓を押し出すなどのケアは、かえって毛穴を広げ、肌を傷つけてしまう原因に。
これからは、低刺激の洗顔やセラミド・ヒアルロン酸などの保湿成分、さらにビタミンC誘導体やレチノールといった肌の機能を整えて「育てるケア」を取り入れることが大切です。
毛穴の凹凸や黒ずみがどうしても気になるときには、美容皮膚科での治療を選択肢にいれることも。
毎日の小さな習慣を積み重ねて、未来の肌を育てていきましょう。
肌に「マル」な成分だけを使用した、スキンケアブランド「肌○(はだまる)」編集部によるwebマガジンです。
肌◯では、肌の「バリア機能」を整えて健康な肌を目指す、低刺激・高保湿のスキンケアシリーズを展開しています。敏感肌・トラブル肌で悩む方が、最後にたどりつくスキンケアブランドをつくりたいという想いから、スキンケアに関するさまざまな情報発信をしていきます。今後とも、どうぞよろしくお願いします。
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