(モワ~ン}加齢臭の原因「ノネナール」。今すべき対策は!?
男女ともに、40代ごろから発生する加齢臭……。自分では気付きにくいニオイですが、同年代の友達や同僚のニオイの変化をきっかけに、自分の加齢臭も気になりはじめた方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、加齢臭の原因となる「ノネナール」という成分から、加齢臭対策まで詳しく解説!加齢臭対策は結構シンプルなのですが、注意点もあるので気を付けてくださいね。
目次
加齢臭の原因「ノネナール」って?
「ノネナール」とは、1999年に化粧品メーカーの資生堂が発見したニオイ物質のこと。40代・50代で本格化し、60代でピークを迎えるというように、加齢とともに増えることから「加齢臭」と命名されました。
「ノネナール」の発生は、年齢を重ねて、皮脂のなかに「パルミトレイン酸」という脂肪酸と酸化を促す「過酸化物質」が増えてくることからはじまります。そして「パルミトレイン酸」が「過酸化物質」や皮脂の常在菌によって酸化・分解されることで、加齢臭の原因「ノネナール」となるのです。
簡単にいうと、「ノネナール」は過剰に分泌された皮脂が酸化したものだといえます。皮脂は肌の乾燥を防いで肌を守る「バリア機能」の一部を担っていますが、分泌量が多すぎて酸化すると、加齢臭の原因になってしまうのです。
加齢臭で悩むのは男性だけじゃない!?
加齢によって皮脂が増えるのは男性だから、「加齢臭は男性限定」だと思っている方も多いかもしれません。確かに、女性は男性に比べると皮脂量の増加は少ないといえます。でも加齢によって女性ホルモンが減ることで、男性のように皮脂の分泌や酸化が起こりやすくなることも事実。
加齢臭の原因「ノネナール」は、男性だけでなく女性も悩ませるものなのです。
「ノネナール」が発生しやすい場所はココ!
加齢臭のもと「ノネナール」は、皮脂が多く分泌されるところに発生します。髪の毛に覆われて温度や湿気が高くなりやすい頭、背中、ブラジャーで締め付けられる胸もと、脇、そして額、鼻といったいわゆる「Tゾーン」……というように、上半身が中心です。
加齢臭対策はシャンプーや石鹸でやさしく洗うこと
「ノネナール」、つまり酸化した皮脂が増えても、肌の表面に長時間残らないようにすれば、加齢臭を感じることはありません。
ただ「ノネナール」は水に溶けにくく、肌にこびりつきやすいという厄介な性質を持っていることが分かっています。だから水だけでなく、きちんとシャンプーや石鹸で洗うことが大切!「ノネナール」と一緒に汗や老廃物も洗い流すことで、汗臭さの原因となる雑菌の繁殖も抑えることができます。
頭皮の加齢臭対策
頭皮は毎日、シャンプーでやさしく洗いましょう。
よく洗えているつもりでも、正しい洗い方ができていないとニオイの原因になってしまいます。下のイラストを見ながら、正しい洗い方をおさらいしてみてはいかがでしょうか。シャンプーは、消臭・抗菌・殺菌成分が含まれている加齢臭対策のものも、おすすめです。
顔の加齢臭対策
顔も、こまめにやさしく洗うことが基本です。そうは言っても、メイクをしていたり外出をしていたりして、こまめに洗えない方も多いと思います。そんなときは皮脂や汗をティッシュやタオルでやさしく吸い取り、帰宅後はすぐに洗うようにしてください。
皮脂を落としすぎないように注意して
頭皮や顔を洗うときに注意すべきなのは、皮脂の取りすぎです。洗浄力が高すぎるシャンプーや石鹸を使って、必要な皮脂まで洗い流してしまうと、逆に頭皮や肌を守ろうと皮脂分泌が活発になる可能性があるからです。適度に皮脂を落とすシャンプーや石鹸で、傷付けないようにていねいに洗い、よくすすぎましょう。
加齢臭対策には保湿も大切
また、ベタつくのが嫌だからといって保湿をしないのもNGです。保湿をしないと肌の水分がどんどん蒸発していき、それを防ぐために皮脂の分泌量が必要以上に増えてしまうからです。洗顔で不要な皮脂や汚れを落としたあとは、肌に必要な水分や油分を与えることで、「肌のバリア機能」を正常に保つようにしましょう。
着替えや拭き取り、脱毛も効果的
「ノネナール」が発生したら、こまめに着替えるか、汗拭きシートで汗や皮脂を拭き取ることも有効です。特に脇やデリケートゾーンなど、湿気がこもりやすい場所は、拭き取ることでニオイが軽減されます。エタノールなどが入っている汗拭きシートは刺激が強いので、赤ちゃんのおしり拭きのようにエタノールの入っていないものを使いましょう。
またデリケートゾーンは脱毛をすることでムレ感が軽減されるので、加齢臭対策としてもおすすめです。
「ノネナール」が発生しにくい生活習慣
入浴で汗をかく
スキンケア以外では、湯船にしっかり浸かって汗をかくことも加齢臭対策になります。汗をかくことで汗腺が鍛えられ、濃度の高いベトベトの汗から、サラサラの良い汗をかけるようになってきます。サラサラとした汗は成分がほぼ水に近く、蒸発もしやすいので、加齢臭の原因となる「ノネナール」の発生を抑えることができます。
食生活を見直す
毎日の食生活も、加齢臭対策には重要です。
動物性脂肪の多い食事は皮脂の過剰分泌につながるので、「ノネナール」が発生する原因になります。肉類や乳製品、たまごなどを食べすぎないように気を付けましょう。
また抗酸化作用の高い食材を意識的に摂ると、皮脂の酸化を防ぐことができます。おすすめはゴマ、アーモンド、ピーナッツ、かぼちゃ、アボカド、うなぎなど。なかでもゴマは、おかずにサッと振りかけて手軽に摂ることができて便利です。
今回、加齢臭対策としてご紹介した「洗う」「保湿する」といったスキンケアや生活習慣の改善は、美と健康にいい影響を与えるものばかり。年齢的なものだから……と諦めず、日常的に対策を続けたいですね。
肌に「マル」な成分だけを使用した、スキンケアブランド「肌○(はだまる)」編集部によるwebマガジンです。
肌◯では、肌の「バリア機能」を整えて健康な肌を目指す、低刺激・高保湿のスキンケアシリーズを展開しています。敏感肌・トラブル肌で悩む方が、最後にたどりつくスキンケアブランドをつくりたいという想いから、スキンケアに関するさまざまな情報発信をしていきます。今後とも、どうぞよろしくお願いします。
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